ベストエフォート表示の廃止。スマホ冬モデルから通信速度を実測値表示へ

kyaria

通信速度が高速化する中で、苦情が近年増加しているベストエフォート表示に待ったがかかりました。

早ければ2015年のスマートフォン冬モデルの広告からベストエフォート表示を廃止し、新たに実測値が表示される見込みです。

総務省は6日、携帯電話会社に対し、スマートフォンの通信速度の広告表示を改めるよう求める方針を固めた。

早ければことしの冬モデルの広告から適用される見込みだ。

総務省の有識者会議が、6日の会合でこの方針を確認した。5月末にも報告書をまとめる。速度の計測は全国10都市で実施され、有識者らの協議会がチェックする。

引用元:総務省「スマホ広告は実速度で」 冬モデルから適用・47NEWS

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そもそもベストエフォートって何?

直訳で最善(ベスト)の努力(エフォート)です。

通信サービスにおいて、状況により品質が左右される技術でよく使われる「保証はできないけど可能な範囲で努力して最善をつくすよ」といった場合にベストエフォートと言う言葉を使っています。

なんだか都合のいい言葉に見えなくもないですが、沢山の人が同時に接続するネットワークで、通信回線が混む時間帯、比較的混まない時間帯で通信速度が大幅に変わる状況下においても最善を尽くして一生懸命努力してくれてるのです。

ベストエフォートは特に問題ではありません。とっても良い姿勢ですよね。

ベストエフォート表記の苦情と問題点

通信サービスの広告において、各社は理論上の最大速度を表示していました。ベストエフォートで得られる最大の速度なので、実際は使ってみなければ分からない状況が問題だったのです。

しかも通信サービスは沢山の人が同時にネットワーク接続する状況なので、ベストエフォート値が出る環境で利用する事はできません。

そして、実際の通信速度が著しく遅くても「ベストエフォートなので」という一言で片付けられてしまい多くの苦情が寄せられました。

広告に表示されている通信速度からかけ離れた速度しか出ていなくても「最善の努力をした結果なので保証は出来ません」ということで門前払い状態だったのです。私も実際経験がありますが、ベストエフォート表示の100分の1しか速度が出ない状況でも全く取り合ってもらえませんでした。

「実測値」の基準と表示、現在のところMNOのみが対象。

全国の10都市で実際に計測した速度が実測値の表示基準となるようです。

利用者としてはベストエフォート表示よりも実測値表示のほうが、実質的な通信速度の判断材料になりありがたいのですが、通信設備の整っている都市部と地方で通信速度の差がかなりあるので、実測値の表示となった後も実際使ってみなければ分からない。という状況はしばらく変わりなさそうです。

ベストエフォート表示は今回のスマホ広告であったり、格安SIM、光回線等で使用されているが、まずはdocomo、SoftBank、auといったMNOが対象となります。

格安SIM等のMVNOについて総務省は「MVNOも含めて考えなくてはいけない」と回答している事から、ベストエフォート表示が廃止され「実測値」表示が標準となるかもしれない。

ベストエフォート表示の廃止まとめ

  • 2015年の冬モデルからスマホ広告が実測値の表示
  • 実測値は全国10の都市で速度を計測した数値
  • まずはdocomo、SoftBank、auといったMNOが対象
  • 格安SIM等のMVNOについて総務省は「MVNOも含めて考えなくてはいけない」と回答

利用者側として実測値の表示はとてもありがたく感じます。現在は10の都市で実測値の計測した数値が「実測値の表示」基準になりますが、都市部と地方では通信機器の設備に大きく差がありますので、今後は通信エリアマップのような通信速度実測値マップができるかもしれません。

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